このページは「当院の特徴③」になります。
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- 当院の胃カメラが選ばれる理由~当院の特徴①~
- 胃カメラは「鼻から」がいい?「口から鎮静剤あり」がいい?~当院の特徴②~
- 胃カメラはどんな施設で受けるべきなのか~当院の特徴③~
- 胃カメラの今後の課題~当院の特徴④~
はじめに
胃カメラは
- 上手な医師に
- 症例数の多い施設で
- 自分に合ったやり方(「鼻から」か「口から鎮静剤あり」)で
やってもらいたい検査です。
友人や親戚によく聞かれるのが、「胃カメラをやらなければいけなくなった。どの病院で受けるのがいいのか?」「内視鏡が上手な先生を紹介してほしい」です。
彼らが東京在住であれば、もちろん当院での内視鏡を勧めますが、残念ながら遠方に住んでいてアクセスが悪い場合には、「総合力の高い施設を探してね」とお答えしています。
皆さんも病院選びの参考にしてください。
近年の胃カメラの進歩~意識下鎮静法と経鼻内視鏡~
1996年、私は慈恵医大を卒業し、同大学附属病院の研修医となりました。2年後、消化器内科を専門にしたいと決心し、同大学内視鏡科の門を叩きました。
当時の内視鏡科の教授、故鈴木博昭先生が日本全国に広めていたのが「conscious sedation」「意識下鎮静法」です。まさに「口から、鎮静剤あり」の内視鏡が全盛の時代です。私もこの方法で内視鏡手技を習得したため、患者さんに鎮静剤を注射し、太い内視鏡を口から挿入するのが得意でした。
数年後、科学技術の進歩により内視鏡が細くなり、颯爽と登場したのが鼻からの胃カメラ「経鼻内視鏡」です。それまでは、太い内視鏡を口から挿入するのが常識だったのですが、内視鏡の細径化により、経鼻挿入が可能となりました。当時は
- 画質が悪い
- 内視鏡先端のレンズの汚れがなかなか取れない
- 光量が十分でなく暗い
などの欠点がありましたが、医師と関係者の努力により、それらの欠点は完全に無くなりました。
このことにより、患者さんが「より楽な、自分に合った胃カメラ」を選べる時代になりました。それまでは、「太い胃カメラを、鎮静剤を注射して、無理やり患者さんの口から挿入する」イメージだった内視鏡検査ですが、「細い胃カメラを、注射せずに、患者さんの鼻から通す」という選択肢が増えたのですから、経鼻内視鏡の果たした役割はとても大きいです。まさに経鼻時代に突入したのです。
経鼻時代に重要視されるスキルとは
また、患者さんにとって「楽で苦痛の少ない胃カメラ」を追求すると、別の側面が浮かびあがってきました。すなわち、
- 検査中に、医師が患者さんに対し声掛けをすると、苦痛が少なくなる
- 検査中に、看護師が患者さんの背中をさすったりすると、緊張が和らぐ
- 検査時間が5分を超えると、苦痛が耐えがたくなる
これらは、意識下鎮静法の時代には軽視されていた事柄ですが、経鼻時代には必須のスキルです。これらの重要性を認識し、積極的に取り入れる施設こそが患者さんに選ばれる施設だと思います。
実際に胃カメラ検査を受けてみるとわかります
上述したようなスキルの重要性は、医師の教科書には書いてありません。
研修医やレジデントに上記の話をすると、皆、ポカンとしてしまいます。
検査時間を短縮することの重要性はなんとなくわかるにしても、「医師による声掛け」「看護師の役割」の重要性を理解している若手医師はほとんどいません。しかし、自分が実際に検査を受けてみると、その重要性に気が付きます。
当院のスタッフは定期的に検査を受けているので、患者さんの気持ちを理解できるのです。
総合力の高い施設とは
胃カメラ検査を受けるとき、皆さんは情報収集されるでしょう。
胃カメラは
- 上手な医師に
- 症例数の多い施設で
- 自分に合ったやり方(「鼻から」か「口から鎮静剤あり」)で
やってもらいたい検査です。総合力の高い施設を探すことが重要になります。
前述したことを念頭に置いて情報収集すれば、皆さんもきっと総合力の高い施設を見付けられるはずです。
おわりに
このページは、
胃カメラを受けるとき、施設選びの参考となる指標「経鼻時代に重要視されるスキル」「施設の総合力」などについて述べました。
現在は、SNSなどの発展に伴い、医療についての情報も比較的簡単に手に入る時代です。むしろ、情報が多すぎて混乱することも多いかと思います。SNS上の口コミや評判を正しく取捨選択し、なるべくラクで負担の少ない有益な内視鏡を受けてください。
当院は東京都江東区にある消化器内科です。都営新宿線「住吉駅」徒歩2分の医療モール内にあります。
森下、菊川、住吉、西大島、大島、船堀にお住まいの方も多数来院されます。消化器内科をお探しの方は、是非、当院の医師へ相談してください。