このページは、ピロリ菌について当院の見解を述べた「東京ピロリ菌研究室①」になります。
他はコチラへ
- 当院のピロリ菌の診断についての考え方~東京都江東区近隣にお住まいの方へ~|東京ピロリ菌研究室①
- 「ピロリ菌の感染」が疑われたら読むページ~東京都以外にお住まいの方へ~|東京ピロリ菌研究室②
- 何故、ピロリ菌検査を受けた方がよいのか?|東京ピロリ菌研究室③
- ピロリ菌の検査方法|東京ピロリ菌研究室④
- ピロリ菌の除菌治療|東京ピロリ菌研究室⑤
- 【当院が一番推奨】しているピロリ菌検査|尿素呼気法UBT|東京ピロリ菌研究室⑥
- 【キット郵送】自宅でピロリ菌検査|ピロリ菌検査事業室
当院のピロリ菌検査についての紹介
まずは当院で可能なピロリ菌検査についてのご紹介になります。
●保険診療の場合
胃カメラ+尿素呼気法検査(3割負担で約9,600円~)
●自費診療の場合
尿素呼気法検査(UBT)(税込6,000円)
となります。
まずは当院までお気軽にご連絡ください。
「保険診療」「自費診療」それぞれの適応について、その他ピロリ菌検査について説明致します。
☎03-5638-1241
なお、厚生労働省の指針により、胃カメラを受けた場合は尿素呼気法(UBT)が保険診療で可能です。胃カメラを受けずにピロリ菌の検査のみ受けたい方は、自費で尿素呼気法検査が可能です。ピロリ菌についての詳しい説明はこの後続きますので、是非お読みください。
ピロリ菌の感染が疑われたら
このページは、
- ピロリ菌の感染が疑われた方
- 自分がピロリ菌に感染しているか知りたい方
そして
- 当クリニックにアクセスが良い方(東京都江東区「住吉駅」徒歩2分)
が読むページです。
まずは、
血中抗体法より信頼できる方法(感度・特異度が高い方法)で「ピロリ菌感染を確定」させることから始めましょう。
具体的には 尿素呼気法(UBT)を受けるのがおすすめです。
以下の記事を読むのが面倒な方、読んでもよくわからない方は、まず当院の営業時間内にお電話をください。
当院での診療の流れ|保険診療の場合
Step
最初の来院
予約不要です。初診の方は午前は11:30まで、午後は17:30までにお越しください。
- 胃カメラ+尿素呼気法(UBT)の予約(看護師が日程の調整を致します)
- 胃カメラに必要な事項の説明
- 感染症採血
- 検査同意書の説明と記入
Step
検査当日
- 胃カメラ
- 尿素呼気法(鎮静剤を使用しない場合は、同日に施行可能。鎮静剤を使用した場合は別日に設定)
- おおまかな結果説明
Step
結果説明+除菌治療開始
複数の専門医によるダブルチェック後、最終的な「診断」と「所見」のご説明をします。
- 病理結果の説明
- 「ピロリ菌が陰性」だった場合は終診へ。
- 「ピロリ菌陽性と確定」した場合は除菌治療へ。
- 除菌治療は4種類の内服薬を7日分処方致します。この場合、除菌診療もすべて保険診療となります。
Step
除菌治療の効果判定
除菌治療の3か月後に尿素呼気法で効果判定を行います。(保険診療)
事前準備や採血が必要なため、来院当日の胃カメラは行っておりません。まずはご来院ください。
胃カメラはやりたくないけど、ピロリ菌のチェックはしてみたい|
自費診療の場合
一方、他人の噂や、過去のトラウマから、「胃カメラをうけるのは絶対嫌」「死んでも受けたくない」という方が一定数おられます。また、頻回に通院できない方や、近隣に信頼できる消化器内科がない、という方もいます。
そんな方のために、自費でのピロリ菌検査を提供しております。
①「尿素呼気法」「当院に来院」(税込6,000円)
→希望される方はコチラへ(当院が一番推奨しているピロリ菌検査|尿素呼気法UBT のページへ行きます)
②「便中抗原法」「自宅で検査」(税込6,000円+配送作業料)
→希望される方はコチラへ(自宅でピロリ菌検査【キット郵送】のページへ行きます)
ピロリ菌checkに関する日本の医療制度は、少し複雑で、、、
ピロリ菌の検査や除菌は、まず胃内視鏡検査(胃カメラ)を受け、その所見で「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」や「慢性胃炎」を認めた場合に、保険診療が適用となります。そのため、胃カメラなしでのピロリ菌に対する保険診療は認められておりません。
このため上記①②はいずれも保険診療の対象外(自費診療)となります。
検査の精度の点では、
①②とも、高い感度・特異度を有するとても優秀な検査法です
①は検体劣化の心配もほぼないので、かなりの精度が見込める検査法です。
②は郵送時の検体劣化の可能性が少しだけあります。
この自費診療による検査は、江東区だけではなく、墨田区・江戸川区など近隣の区や、東京都以外の千葉県・茨城県・群馬県・静岡県などの遠方から受診される方も多く、好評を頂いております。
当院のピロリ菌の診断についての考え方
この項を読んで頂きたい対象は、
- 各自治体や会社健診の検査で ピロリ菌の血中抗体が陽性 になり、ピロリ菌の感染が疑われた人
- 胃がんリスク層別化検査(別名「胃がんリスク検診」「ABC検診」)でB群・C群・D群であった人
- 家族にピロリ菌陽性の人がいた場合
- 胃や十二指腸潰瘍を患ったことのある人
- 胃痛・心窩部痛を繰り返している人
です。
上記のようにピロリ菌の感染が疑われた方は、「現在ピロリ菌に感染していることを確定」させる必要があります。
血中抗体法で陽性であった場合には、感度・特異度があまり高くないので、「疑陽性」であることがしばしばあります。また、過去のピロリ菌への感染歴を反映して血中抗体陽性となる場合(既感染)もあります。
たまに、いきなり除菌治療をしてくれ、とお願いされるケースもありますが、除菌治療(4種類の薬を7日間内服する)にも一定のリスクがありますのでそれは出来ません。
当院でも必ず、「現在ピロリ菌に感染していることを確定」させてから次のステップへ移ります。
現在の感染を確定させる方法で、当院が一番おすすめしているのは、
- 胃カメラ(保険診療)+尿素呼気法(保険診療)+便中抗原法は場合により追加
このやり方が優れているのは
- 保険診療(3割負担 もしくはそれ以下の負担割合)であること
- 除菌治療前に「胃がん」や「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」があることを除外できること
- 胃カメラ中の視診で、「ピロリ菌感染の可能性」や「胃粘膜の萎縮程度」についてある程度判断できること
です。
- 胃カメラ⇒尿素呼気法でピロリ菌の感染を確定⇒除菌治療⇒尿素呼気法で効果判定
と診療が進むことは、消化器内科での標準治療でまさに王道のやり方ですので、当院での一番おすすめのやり方です。
「保険診療」希望の方でも「自費診療」希望の方でも丁寧に説明致します。まずはご来院ください。
おわりに
このページは、
当院のピロリ菌の診断についての考え方について解説しました。
現在は、SNSなどの発展に伴い、医療についての情報も比較的簡単に手に入る時代です。むしろ、情報が多すぎて混乱することも多いかと思います。SNS上の口コミや評判を正しく取捨選択し、ピロリ菌に対して、正しい情報を知り、正しい診療を受けてください。
当院は東京都江東区にある消化器内科です。都営新宿線「住吉駅」徒歩2分の医療モール内にあります。
隣接する江戸川区、船堀・一之江・瑞江・篠崎にお住まいの方も多数来院されます。消化器内科をお探しの方は、是非、当院の医師へ相談してください。