シングリックス(帯状疱疹予防ワクチン)

Shingrix シングリックス(帯状疱疹予防ワクチン)

シングリックス(SHINGRIX)接種について

シングリックスとは、帯状疱疹予防のために開発された、世界初の組み換えサブユニットワクチンです。50歳以上のすべての年齢層で予防効果が認められたと報告されています。50歳以上での有効性は97.2%、70歳以上での有効性は89.8%です。日本では、グラクソ・スミスクライン株式会社から2020年1月に販売開始されています。

一般名は、乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(チャイニーズハムスター卵巣細胞由来)で、不活化ワクチンに分類されます。

接種費用 及び 接種回数

2022年5月から、当院でもシングリックスの接種を開始しました。

シングリックスは2回の接種が必要で、1回目の接種から2か月後に2回目の接種を行います。2か月を超えた場合であっても、6か月後までに2回目の接種を行います。

接種費用
22000円×2回分=44000円(税込み)

※各自治体により助成制度が始まっています。

  • 助成金:江東区在住の方は、1回10,000円×2回分=合計20,000円の助成が受けられます。
  • 江東区の助成詳細はコチラ(江東区のホームページへ移動します)

当院では、お電話やご来院の際に接種予約を受け付けております。このワクチンは取り寄せの都合上、接種前に費用を頂いております。ご理解の程お願い致します。

ご予約やお問い合わせは
03-5638-1241 (平日 9:00~12:00、14:30~18:00)(土曜日 9:00~12:30)(木、日、祝は休診)
までお電話ください。

弱毒生ワクチンとの比較など

アレックスビーの構成

現時点では、帯状疱疹の予防に対して、2種類のワクチンがあることになります。
一つは、水ぼうそうのワクチンと同じ弱毒生ワクチン
もう一つは、不活化ワクチンのシングリックスです。

2つのワクチンの位置付けは、現時点では次のように考えられています。

(以下、NIID国立感染症研究所のサイトより抜粋)

2017年10月25日, 米国疾病管理予防センター(CDC)の予防接種の実施に関する諮問委員会(ACIP)では, 本サブユニットワクチンの, 1)免疫能を有する50歳以上の成人を対象とした帯状疱疹および関連合併症の予防目的として, 2)帯状疱疹生ワクチンの接種歴のある免疫能を有する成人を対象とした帯状疱疹および関連合併症の予防目的としての接種の推奨に加え, 3)帯状疱疹および関連合併症の予防目的としては, 生ワクチンよりもサブユニットワクチンの方が望ましいとの声明を出した9)。わが国では, 2017年2月に国立感染症研究所により「帯状疱疹ワクチン ファクトシート」10)が作成され, これを受けて厚生科学審議会のワクチン評価に関する小委員会で審議された。今後, 水痘ワクチン定期接種前からの高齢者の帯状疱疹に関するベースラインデータや, ワクチン導入後の疾病負担の変化の評価などを整備した上で, 帯状疱疹ワクチンの定期接種化に向け議論を進めていくことになっている。

詳細はNIID国立感染症研究所のサイトへ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2433-iasr/related-articles/related-articles-462/8237-462r09.html

帯状疱疹とは

日本人成人の90%以上は帯状疱疹の原因ウイルスが体内に潜んでいて、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になるといわれています。

帯状疱疹は、多くの人が子供のときに感染する「水ぼうそう」のウイルスが原因で起こります。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜伏していて、過労やストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化して帯状疱疹を発症します。発症すると、皮膚の症状だけでなく、神経にも炎症が起こり、神経障害性の痛みが現れます。

特に問題となるのは、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる痛みが長期間残ることです。帯状疱疹の罹患後、皮膚の症状が治った後も痛みが残り、このうち3か月以上痛みが続くものをPHNと呼びます。50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、約2割の方がPHNになると言われています。

また、帯状疱疹の好発部位が、頭部から顔面であるため、目や耳の神経が障害されるとめまいや耳鳴りといった合併症がみられることがあります。重症化すると、視力低下や失明、顔面神経麻痺など、重い後遺症が残る可能性があります。

シングリックスの接種前の注意事項

アレックスビーの接種前の注意事項

  • 接種対象年齢:50歳以上
  • 接種回数:2回
  • 接種間隔:2回目は1回目から2か月後~6か月後に接種
  • 1回接種量:0.5ml
  • 筋肉内注射
  • 同時接種:医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することが可能です。当院の場合は、他のワクチン接種後28日以上の間隔を開けて頂いています。

接種不適当者 および 接種要注意者

【接種不適当者】(予防接種を受けることが適当でない方)
  1. 明らかな発熱(37.5度以上)を呈している方
  2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
  3. 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方
  4. 上記に掲げる方のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある方
【接種要注意者】(接種の判断を行うに際し、注意を要する方)
  1. 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する方
  2. 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方 及び 全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある方
  3. 本剤の成分に対して、アレルギーを呈するおそれのある方
  4. 過去に痙攣の既往のある方
  5. 過去に免疫不全の診断がなされている方 及び 近親者に先天性免疫不全症がいらっしゃる方
  6. 血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を施行している方(筋肉内注射部位の出血のおそれがあるため)

シングリックス接種後7日間に報告された副反応

局所性(注射部位)の副反応
:80.8%

  • 疼痛
  • 発赤
  • 腫脹

など

その他の副反応

  • 筋肉痛
  • 疲労
  • 頭痛
  • 悪寒
  • 発熱

など

このワクチンは特に疼痛の発現率が高いと言われています。

詳細は下記をご覧ください。グラクソスミスクライン社のシングリックスのホームページです。
https://jp.gsk.com/ja-jp/products/our-prescription-medicines/shingrix/

 

当院は東京都江東区にあるクリニックです。

半蔵門線・都営新宿線「住吉駅」から徒歩2分にあるためアクセス便利です。隣の ニトリ にクリニック用の駐車スペースがあります。

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